2010年3月21日日曜日

ナイロンとしての半年

Melt@Mirror

うほあぁ仮想世界ってすっげぇ!と半狂乱的に始めたSLも半年が過ぎ、なんだか落ち着いてきたような。いろんなものを見て、買って、いろいろな人と知り合って話した。失敗もしたし、んがぁ、こんなんならもうやめてやるっ!とか、あぁ、もう自分がだめすぎてみなさんに謝って消えようとも思った。思ったけど、気づいたらSLのビューワーが立ち上がっているような、フリッカーの更新情報をぼーっと眺めるような、そんな日々だった。

あれもあるこれもある、じゃあこれは?おお、じゃあこんなのも?おおお!とまるで初めてテーマパークに行った時のようにはしゃいでた自分が、だんだんとその世界になじんできた感じ。自分にとって非日常だったらSLが、日常の狭間に入り込んだとも言えるのかも。



「パラダイム」という考え方がある。自分と世界の間にあるレンズのことだ。どんな人でも本当の自分自身と世界の間にレンズがあって、そこを通して出たものが言葉や行動になったり、そこを通して外から入ってくるものが、その人の心に刻まれる感情になったりという考え方。平たくいえば、そのパラダイムのせいで、ものが歪んだり屈折したり、逆像になったり拡大したり縮小したりっていう。初めて知ったときに衝撃を受けたもののひとつ。

SLはこの「パラダイム」ってものが本当に難しいなと思う。アバターを動かしている人の心と、アバターが実際に行動し、言葉として出てくるもの。その間にあるレンズがいろいろ特殊だ。リアルライフに突っ込みたくはないのだけど、そこのレンズが見えてこないと結局とりとめもない会話だったり少しずつ歩み寄るような探り合いになってしまって、そういうものにボクは消耗してしまうタイプでもあるらしい。少しずつ少しずつのコミュニケーションが大切なのに、「ああもうはっきりしてえな!」と叫びたくなるせっかちなタイプらしい。

この世界で独りぼっちでいるのは寂しいと思う。でもだからって現実で生活するためのしがらみを、SLで感じたくもない。

ボクはこうで、あなたはこう、そこで理解しあって尊重しあおうよ。そういうのが好きなんだけど、自分でもきっとうまくなんてできてやしないんだろう。twitterなんかを見てもそうだけど、SLのことだけじゃ話ができないし、だからって誰かをSLの世界からRLにひきずりだしたいわけでもない。現実とは違う世界の住人たちを現実に引き戻すなんてのは夢がない。ある人にとっては現実以上に現実な世界で、ある人にとっては、なりたい自分でいられる大切な世界。ボクにとっては探検したりうろうろしたり、発見があったり好奇心を満たしてくれる世界。

理想を言えば、RLのような自分の役割や立場、外見なんかから離れた「自分自身」で人と交わりたいと思うけど、その自分自身ですら、RLのそういったものに左右されてしまっているのが大人というもの。

自由に、心のままに。いろいろな常識やルールに慣れすぎているボクなんかもそれがきっと上手じゃないんだと思う。自分とちゃんと向き合えている人ほど、きっとSLは楽しく心のままに過ごせるんだろうな。

人が大好きで、大嫌いで、SLに「どこか」期待している。形のないその「どこか」に振り回されずにこの巨大な仮想世界を彷徨いたいなと思う。

4 件のコメント:

  1. おいっす!おらロビンっっ!!
    ナーーーーーーーーーーーーーーーーーぁに長い独り言いってんだYO!!
    序盤SLさようならとか言い出すんじゃないかと焦ったゾ!!
    そんな暇あったら遊びにこいYO!!!wwww
    なーんつて。結構ちゃんと読んでます。
    んだーーーわかるーーーんだぁーーーッテナ。

    ニロン君は私にないアンニュイハートを持っているからオモシロイ人間だっ!
    これからも仲良くしてケレッ!ってこのノリ冷静に読むと恥ずかしい。。。(*´ω`*;

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  2. おいっす!おらニロンっっ!
    半年の雑感をまとめるような感じで書いてみたんだけども。

    独り言って、それ言ったらblogとかtwitterとかどうするのよ君はっ!

    アンニュイなおねーさんが好きだ好きだとは言ってたけれど
    自分がアンニュイだと言われるとはw

    こちらこそ今後ともどうぞよろしく。
    うん、またお店を荒らしに行きますYO!

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  3. おいっす!おらてんこっっ!!

    プレイヤーが第二の人生を仮想的に楽しめる、と
    そう思う方がきっと大半なのでしょうね。

    ちょっと、逆に考えて見ましょう。

    プレイヤー自身が仮想的な人生を楽しむのではなく
    アバターに仮想世界を楽しんでもらおうかな…ってね(*'-')

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  4. 再びおいっす!おらニロンっっ!!
    てぃんかさんコメントありがとですー。

    そうですよね。ボクはアバターってのものを
    プレーヤーっていうイメージでどうしてもとらえてしまってますしね。

    きっと、SLをはじめたときにテレビゲームのように
    あらかじめある容姿と世界でロールプレイするよりも
    自分が好きに作ったアバターでダイブできるってことに
    ボクがまず衝撃を受けたからそのまま引きずってるのかもですね。

    女性は自分の理想とするフィギュア的にアバターをとらえる人も多いですし
    男性はわりと自己投影をさせる人が多いようですし。

    あんまり堅苦しくならずに(いや十分堅苦しいですけどw)
    いろんなパラダイムを感じられるといいなーって思ってます。

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